2008.03.28 (Fri)
『おカネで世界を変える30の方法』 田中優さんに取材
ここ最近読んだ本のなかで、一番のオススメは、『おカネで世界を変える30の方法』(合同出版)著:田中優、A SEED JAPANエコ貯金プロジェクトです!
先日、著者である田中優さんに、オルタナの取材でお会いしました。本には含まれていない著者の主張、読者に知ってほしいことなどをお聞きしてきたのですが、このときの話は、3月下旬に発行のオルタナ7号の、「後書きの余韻」というコーナーに掲載されますので、ぜひ読んでくださいね。
『おカネで世界を変える30の方法』は、私たち個人のお金が、戦争や貧困に、どのように影響しているのか、教えてくれる貴重な本です。
自分が金融機関に預けたお金が、戦争やダム建設など、自分の思いに反する事業に使われている… という事実に驚く人もいるでしょう。
本書にも書かれていることの一つに、日本の3大メガバンクが、無差別殺傷兵器として悪名高い「クラスター爆弾」の製造関連企業に融資していることがあります。こうした事実は、銀行が発行しているディスクロージャー誌には載っていないので、ほとんどの人は知る機会がありませんが、ベルギーのNGO「ネットワーク・フランデレン」(Network Vlaanderen)からの調査提供で明らかになったそうです。
クラスター爆弾の被害者の多くは民間人です。
自分の預けたお金が、銀行の運用によって、人を殺す兵器産業に融資されている…としたら、その一方で、平和を願い、「戦争反対」と地道な活動を続けることは、なんだか矛盾していますよね。
田中さんは、こうした状態を「モグラたたきゲーム」だと言います。
つまり、いくら懸命に表面の問題に対処しても、投入先を見極めずに、私たちがお金を投入し続ける限り、問題はなくならないということなのです。
自然を守りたい。きれいな空気を吸いたいと、ダムや高速道路の建設に反対しても、金融機関に預けたおカネが、ダム工事の費用の一部に使われていたり、環境に悪影響を与える事業に融資されている…
だとしたら、こうした事業に融資しない金融機関をメインバンクにすることは、モグラたたきゲームの負のスパイラルから脱出する一つの方法です。
そんな誰も教えてくれなかった、おカネの使われ方・使い方が、やさしい言葉で書かれています。
本書では、30の問題点を指摘しつつ、解決方法を提示しています。
できることを一つでも始めれば、将来の世界は、私たちの望むものに、近づきます。それだけ、今の世の中は、お金の影響を受けているのです。ですから、本のタイトルは、『おカネで世界を変える30の方法』なのです。
そもそも田中さんがお金について調べるようになったきっかけは、「郵便貯金が原発に使われている」という友人の一言だったそうです。気になって調べてみると、田中さんが関心を寄せる社会問題の根源の多くが郵貯にあったというのです。93年に出版された『どうして郵貯がいけないの』は、その時の発見がまとめられています。
『おカネで世界を変える30の方法』は、読者が行動するための本であって、教養のために書いたのではないとも言われていました。
田中さんは、教養としてインプットしたことを、社会にアウトプットしなければ意味がないと考え、自分のなかに教養を貯めこんでいるのは「便秘」状態だと言われていました。(笑)
職業柄、いろいろな方からお話を伺う機会が私にはありますが、私は十分にアウトプットしているのかと、物書きとして、自分があるべき姿を考えてしまいました。
田中さんとの取材は、取材だけに収まらない、人生観というか、私自身の社会的責任とでもいうのでしょうか?そんなことを考えさせていただくきっかけになったのでした。
先日、著者である田中優さんに、オルタナの取材でお会いしました。本には含まれていない著者の主張、読者に知ってほしいことなどをお聞きしてきたのですが、このときの話は、3月下旬に発行のオルタナ7号の、「後書きの余韻」というコーナーに掲載されますので、ぜひ読んでくださいね。
『おカネで世界を変える30の方法』は、私たち個人のお金が、戦争や貧困に、どのように影響しているのか、教えてくれる貴重な本です。
自分が金融機関に預けたお金が、戦争やダム建設など、自分の思いに反する事業に使われている… という事実に驚く人もいるでしょう。
本書にも書かれていることの一つに、日本の3大メガバンクが、無差別殺傷兵器として悪名高い「クラスター爆弾」の製造関連企業に融資していることがあります。こうした事実は、銀行が発行しているディスクロージャー誌には載っていないので、ほとんどの人は知る機会がありませんが、ベルギーのNGO「ネットワーク・フランデレン」(Network Vlaanderen)からの調査提供で明らかになったそうです。
クラスター爆弾の被害者の多くは民間人です。
自分の預けたお金が、銀行の運用によって、人を殺す兵器産業に融資されている…としたら、その一方で、平和を願い、「戦争反対」と地道な活動を続けることは、なんだか矛盾していますよね。
田中さんは、こうした状態を「モグラたたきゲーム」だと言います。
表にでてきた問題(もぐら)を叩くけれど、
コインをもぐらたたきゲーム機に投入すれば(私たちがおカネを預ければ)
再び次の問題(もぐら)が出てくる…
つまり、いくら懸命に表面の問題に対処しても、投入先を見極めずに、私たちがお金を投入し続ける限り、問題はなくならないということなのです。
自然を守りたい。きれいな空気を吸いたいと、ダムや高速道路の建設に反対しても、金融機関に預けたおカネが、ダム工事の費用の一部に使われていたり、環境に悪影響を与える事業に融資されている…
だとしたら、こうした事業に融資しない金融機関をメインバンクにすることは、モグラたたきゲームの負のスパイラルから脱出する一つの方法です。
そんな誰も教えてくれなかった、おカネの使われ方・使い方が、やさしい言葉で書かれています。
本書では、30の問題点を指摘しつつ、解決方法を提示しています。
できることを一つでも始めれば、将来の世界は、私たちの望むものに、近づきます。それだけ、今の世の中は、お金の影響を受けているのです。ですから、本のタイトルは、『おカネで世界を変える30の方法』なのです。
そもそも田中さんがお金について調べるようになったきっかけは、「郵便貯金が原発に使われている」という友人の一言だったそうです。気になって調べてみると、田中さんが関心を寄せる社会問題の根源の多くが郵貯にあったというのです。93年に出版された『どうして郵貯がいけないの』は、その時の発見がまとめられています。
『おカネで世界を変える30の方法』は、読者が行動するための本であって、教養のために書いたのではないとも言われていました。
田中さんは、教養としてインプットしたことを、社会にアウトプットしなければ意味がないと考え、自分のなかに教養を貯めこんでいるのは「便秘」状態だと言われていました。(笑)
職業柄、いろいろな方からお話を伺う機会が私にはありますが、私は十分にアウトプットしているのかと、物書きとして、自分があるべき姿を考えてしまいました。
田中さんとの取材は、取材だけに収まらない、人生観というか、私自身の社会的責任とでもいうのでしょうか?そんなことを考えさせていただくきっかけになったのでした。
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