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2008.07.23 (Wed)

スポーツ用品工場の労働環境に問題 ~プレイフェア2008~

北京オリンピックまであと、16日となりました。カレンダーで日数を数えて、びっくりです。あと2週間ちょっとなのですね。

オリンピックといえば、「フェアプレイ」が期待されるスポーツの祭典ですが、スポーツ用品の工場で働く労働者の権利を守ろうと、「プレイフェア2008」という団体が、キャンペーンを行っています。

プレイフェア2008

2008年4月には、こんな記事が紹介されました。





プレイフェア2008によると、オリンピックやアスリートのスポンサー契約に、何百万ドルという大金を費やしている大手スポーツ用品業界は、途上国の製造工場の劣悪な労働条件には、あまりにも無頓着すぎる!と指摘しています。

こうした事実は、アディダスやナイキ、ニューバランスなどの工場がある中国、インド、タイ、インドネシアで行った、300人以上の労働者からの、聞き取り調査で明らかになりました。

リンク先の記事から抜粋すると、

・ニューバランス(New Balance)の運動靴を製造する、中国広東省(Guangdong)東莞(Dongguan)にあるスポーツ用品下請け業の工場での調査では、ある労働者が「過労死しそうだ」と調査員に述べた。

・アディダス(Adidas)製品の組み立て工場で、残業を拒否したために不快な化学物質を使用する部署に異動させられたり、何時間も立たされるといったことがおきている。

・中国南部の珠江デルタ(Pearl River Delta)で、アディダス、ナイキ(Nike)、アンブロ(Umbro)、Filaなどのボールや備品などを製造しているJoyful Long工場では、ほとんどの労働者が週7日勤務している。

といった労働状況が報告されています。

調査報告書
報告書「ハードルを越える――世界のスポーツ用品産業の労働条件を改善するための第一歩を――」要約(日本語)

報告書(英語)全文「Clearing the Hurdles」


「購買は、企業に対する投票だ」と考える私は、支持できる企業の製品を、できるだけ選んでいます。スニーカーを買うとしたら、どこのメーカーを選べばいいのか、いつも悩みます。
そんなわけで、スニーカーの購入はここ数年ペンディング状態ですが、今すぐ署名をすることは可能です!

以下の国際署名のサイトから、ナイキ、アディダス、アッシクス、ニューバランス、プーマと、大手製造企業・ユー・ユエンの6社に、労働者に生活賃金を払うよう求めることができます。現在、労働者が受け取っている賃金は、最低限の生活もできないほどの金額だと言われています。

署名サイト
http://www.playfair2008.org/index.php?option=com_chronocontact&chronoformname=ioc_form2

署名の仕方
http://www.playfair.jp/index.php?option=com_content&view=section&layout=blog&id=4&Itemid=37


また、各国では、プレイフェア2008のメンバーが、スポーツ用品企業に申し入れを行っています。
日本でも6月27日に、アシックス、ミズノ、アディダス、ナイキを訪問。報告書「ハードルを越えて」を届けてきたそうです。
アシックス、ミズノ、アディダスは、直接、報告書を渡すことに成功。特にに、ミズノ、アディダスの2社の対応は丁寧だったと、ホームページに報告されています。
また、この3社では、CSR関連の部署が、プレイフェア2008についても知っていたそうです。
一方で、ナイキジャパンについては、「対応はとってもひどく、担当者が電話にでないばりか、品川にある報告書を届けに行った際に、受付にもいれてもらえず、ガードマンに渡すことしかできませんでした」とあります。

確かナイキは、スポーツ業界で初めて、中国にある製造工場の場所を明らかにした企業だったはずです。
ナイキの中国工場は、「スェットショップ」(搾取の行われている工場)だと批判され、米国ではナイキをターゲットにしたキャンペーンも盛んに行われていました。ナイキがターゲットになるのは、業界最大手だからです。ナイキがどう対応するかが、他社の決断に大きく影響するからです。
そしてナイキは、これまで明らかにしていなかった、中国工場の場所をオープンにしたのです。確か、2006年頃、そんな記事を読んだ記憶があります。

ナイキといえば、オーガニックコットンを90年代終わりから自社製品に取り入れ、2010年までには、全製品に最低5%のオーガニック コットンを混紡することを目標にしていることでも知られています。たった5%ですが、生産量が半端でないナイキがコミットする5%は、オーガニックコットンの需要を伸ばすことに、大きな影響力を持つわけです。

ナイキが、オーガニックコットンの分野で先駆者になったように、工場の労働条件についても、モデルとなるようなリーディングカンパニーになってもらいたいと思っています。

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