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2008.03.07 (Fri)

内モンゴル草原 砂漠化防止コンサート

「永遠の草原」第一回 内モンゴル草原砂漠化防止の、チャリティーコンサートに行ってきました。
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呼びかけたのは、「日本に一番近い砂漠」と最近では言われている、内モンゴルのホルチン草原出身の馬頭琴(ばとうきん)奏者・イラナ(Yilana)さんです。 (「内モンゴル」は、朝青龍の出身国の「モンゴル」とは違い、中国北部に位置する行政区の一つです。)
チンギス・ハーンの生涯を描いた映画『蒼き狼』をご覧になった方なら、イメージソング「eternal horizon」をご存じかとおもいますが、これは、イラナさんの曲です。

イラナさんは5歳まで、ホルチン草原で、遊牧民の生活を送っていました。6歳で馬頭琴を始め、1987年以降は、日本に拠点を移し、作曲活動を開始しました。
昨年、15年ぶりに故郷に里帰りをした際、かつて草原だった場所が砂漠になっている事実を目の当たりにし、「なんとかして美しい草原を守りたい!」との思いから、今回のチャリティーコンサートの開催の呼びかけ人になったそうです。

今では「ホルチン沙漠(さばく)」と呼ばれているホルチン草原。「さばく」を「砂漠」ではなく、「沙漠」と表記するのは、自然に形成された「砂漠」と、人間の活動の影響を受けて砂漠化した「沙漠」を区別するため。このことからも、ホルチン草原は、人間の影響によって、砂漠化されたことが分かります。

以下のサイトの「中国の砂漠分布図」で、砂漠と沙漠の分布状況が確認できます。

参照:国際環境NGO FoE Japan 中国砂漠緑化プロジェクト

このサイトにもあるように、内モンゴルの砂漠化は、「土地の再生能力を超えた過剰な開墾・放牧が原因」で、草原の面積は、60年の82万k㎡から、1999年には38万k㎡に減少してしまいました。
一方で、自然保護地区として開発から守られた土地には、今も緑が残っています。
   
チャリティーコンサートの呼びかけには、「アーティストとして砂漠化防止のために、できることをやりたい」と、中村中さんや、河口恭吾さんなどが賛同し、熱気いっぱいの3時間を提供してくれました。

イラナさんの「草原の祈り」という曲には、故郷が砂漠化してしまったた悲しみと、かつて草原で過ごした楽しかった思いが込められ、


イラナさんの曲の視聴はココで。

中村中さんの「ゆびきり」には、「思い出の場所が変わってしまっても、大事な思いは忘れない」とのメッセージが。ホルチン沙漠との関連で、ビルがひしめきあう東京を歌った「東京砂漠」に触れ、「20歳のころ、いつも仲間と集まる、星が見える空き地があったのだけど、ある日行ってみると、バリケードで囲まれて入れなくなっていた。(ビルが建つのでしょうか?)かつて、その場所で、好きな人のことを思いながら、そこから見える星に思いを託したこと・・・そうした夢が(空き地が無くなることで)変わってしまうのかと思うと悲しかった。」と、自身の体験を共有してくれました。 イラナさんの、失われつつある草原への思いと重なりますね。

コンサートのファイナルは、河口恭吾さんの「地球兄弟」を、出演者全員で熱唱。
この曲は、大阪で行われたアジア音楽祭のエンディング曲として作ったもの。河口さんがフィリピンのスモーキーマウンテンへを訪問した際、ごみ山で生活する人々の暮らしに触れ、日本で不自由ない生活をしていている自分との対比から、「平和って何だろう」と思い、この曲を作ったそうです。

地球兄弟プロジェクト(音が出ます)のサイトで、「地球兄弟」がフルで視聴できます。(川口さんバージョン以外に、大阪弁バージョンなどあり)


♪ 青い青いこの星に生まれた 
みんな繋がって生きている兄弟だろ?  ♪

♪ 六十数億人分の夢と希望と苦悩をのせて
今日も地球はまわる ♪

♪ 同じ時代を生きている兄弟さ ♪


地球規模で問題を考えると、とても大きすぎて、自分には何も出来ないと思ってしまうけれど、自分ができる小さなことを、みんなが行えば、時間はかかっても、大きな変化につながる― と私は思ってます。

イラナさんが砂漠化防止の活動を始めたように、私たちにもできることがあるはず。
それは、レジ袋を断ることでもいいし、省エネにつとめることでもいいと思います。

内モンゴルの砂漠化防止に協力したい!という方は、FoEのサイトに具体的にできることが書かれています。

内モンゴルって、どんなところだろう?
と思われた方には、『トゥヤーの結婚』がお勧めです。
内モンゴルを舞台に、一人の女性・トゥヤーが、家族を支えるために困難を生き抜いていくた映画です。

公式ホームページには、

トゥヤーの物語の舞台として選ばれたのは、中国政府が環境の劣化に対してここで生きる遊牧民を強制的に都市へ移住させる、“生態移民”と呼ばれる政策をすすめる“苦難の地”なのである。トゥヤーを演じたユー・ナン以外には、実際にアラシャ盟(自治区名)で生きる人々がキャストとして選ばれた。そして、ワン・チュアンアン監督は、“生態移民”がすすみ、遊牧民の生活が永遠に失われてしまう前に、彼らの生活を、この土地で生きる彼らの喜び、悲しみ、怒りをフィルムに定着させようとしたのだ。2ヶ月にわたる撮影の後、遊牧民たちは移住させられ、この映画に記録された人々の暮らし、風景は、永遠に失われる事となった。


とあります。

砂漠化により、移住を強いられ、これまでの生活様式を変えざるを得ない人が生まれているのです。

日本語の予告は、以下のサイトで。
映画『トゥヤーの結婚』

中国語版の予告はコチラで。
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