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2008.02.04 (Mon)

ゴミの有料化

『オルタナ』6号が発売になりました。
特集は「不毛なゴミ論争 もう止めよう」です。


ゴミについては、分別や収集の方法などは、自治体によってまちまちですが、
どこの自治体でも、最終埋め立て処分場の延命のため、ゴミ削減に向けて、さまざまな取り組みを行っています。

取材では、「ゴミ処理の有料化」は、ゴミ削減の有効な手段であることが分りました。

ゴミの収集が無料だと、たくさんゴミを出しても、なんの痛みもありませんが、出す量によって収集料金が発生すると、必然的に、少しでもゴミを少なくしようとするインセンティブが発生します。

実際に導入し成功した自治体も多く、今後、有料化は広がっていくようです。

ところで、今回の取材で、ゴミの有料化について詳しい、東洋大学教授の山谷修作さんにお話を伺ったのですが、行政が行うゴミ処理は、もともと有料でスタートしていたことが分りました。(デフォルトが有料だったということです)

農地を持っている人が多かった明治時代は、ゴミの焼却、埋め立ては自家処理で行い、ビンやカンなどは、リサイクル業者が収集していましたが、都市の誕生とともに、土地を持たない人が急増。衛生上の観点から、特に、生ゴミによる疫病の発生を防ぐため、行政がゴミ処理を開始したのです。
ただし、こうした取り組みは都市部だけが対象でしたので、都市と農村部で生じる不公平な状態に対応するため、ゴミを出す人が費用を負担する有料制にしたのです。(これが有料化の原点)

ところが、1960年代後半から70年代になると、所得の多寡に関わらず、人は一定のサービスを平等に受ける権利を持つという「シビルミニマム論」が登場。ごみも、一定量以下なら無料で処理することになり、有料化は廃止され、今日までその流れが続いているのでした。

再び、自治体が有料化を導入するようになったのは、1992年の地球サミット以降だそうです。
公害以外の環境問題について、日本の人も考えるようになり、ゴミ問題にも注目が集まりました。
そして、ゴミの減量。ゴミを大量に出す人と、そうでない人の不公平感をなくす方法として、有料化が着目されるようになったのです。

明治時代と、90年代以降の有料化とでは、後者が、有料化を“ごみ減量のツール”として捉えられた点が特徴的だとか。


皆さんの自治体では、ゴミ処理は有料でしょうか?
有料化された地域では、市民は買い物をする際、過剰包装を断る人が増え、また、お店側では、不要な包装を施すことが、はたして顧客サービスなのかどうか、考え直すきっかけになったといいます。

「有料化」というシステムを導入することで、これまで無意識にゴミを排出していた思考回路に、「ちょっとまった~!」という信号が送り込まれるようになったのです。

私の住む自治体では、有料化は導入されていませんが、今回の取材で、有料化を疑似体験したように思います。
今では、買い物をする際、できるだけゴミになる部分が少ないものに、以前よりも目がいくようになりましたし、
不燃ごみを出す際、「これでもか」というほどにギュっとつぶして、ゴミの容積をできる限り小さくするようになりました。(不燃ごみは、かさばるものが多いですし)

このコラムを読んで、皆さんにも「ちょっとまった~!」の意識改革が起こると嬉しいです。

 
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