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2008.04.11 (Fri)

古紙偽装問題のその後

古紙の配合率を偽装していた製紙会社8社に対して、公正取引委員会は排除命令を出す方針を固めました。(東京新聞4月9日)

8社とは、日本製紙、王子製紙、三菱製紙、北越製紙、中越パルプ工業、紀州製紙、大王製紙、丸住製紙。

古紙配合率偽装については、8社を含む16社が関与していましたが、景品表示法(優良誤認)は、一般消費者向けの表示が規制対象であるため、残りの8社は、今回の処分対象にはならなかったそうです。なんだか、腑に落ちないというか、法律の限界を感じます。

少し前に、古紙問題で被害を受けた人から、「今回の偽装は、優良誤認にならないかもしれない」と聞いていました。その理由はというと、優良誤認とは、

(1) 実際のものよりも著しく優良であると示すもの
(2) 事実に相違して競争関係にある事業者に係るものよりも著しく優良であると示すもの


  参考:公正取引委員会 http://www.jftc.go.jp/keihyo/yuryo.html

であり、「古紙40%」と表示しつつも、実際の古紙含有率は表示より少ない状態というのは、品質だけに着目すると、実際に古紙40%配合の製品よりも、高品質であるとも理解できるというのです。したがって、(1)の条件を満たさない可能性があるのだとか。
 
その場にいた全員が、このような解釈に、びっくりしてしまいました。

確かに、品質だけを重視すれば、古紙含有率が低いほうがいいのかもしれません。(印刷機に紙がつまりにくいなど)しかし、現代は、限りある地球資源の枯渇を避けるため、古紙を含んだ再生紙を生産、選択することが、持続可能な方法であると考えられ奨励されています。実際に、政府も消費者も、そうした製品を選ぶようになってきています。
だからこそ、製紙会社は、技術的には不可能でも、古紙含有率の偽装をしてしまったのですから。

今回、古紙問題が「優良誤認」と認められて、ホットしました。

しかし、まだまだ古紙問題は奥が深く、製紙会社だけで済む問題ではありませんでした。

環境NGO、WWFジャパンでは、環境に配慮した原料を使ったオフィス用品を購入したり、WWFの販促グッズに、再生紙を使用したグッツを販売していました。

ところが、今回の古紙配合率の偽装が発覚し、WWFジャパンでは、「古紙100%」として使用・販売していたものの信頼性に疑問を抱かざるを得ないことになってしまったのです。
そこで、「古紙100%」だと思って使っていた事務用品などの実態調査を行ったそうです。
WWFが使っていた封筒やパンフレット用の紙については、33製品中23点が不正(30製品について回答有)でした。
カレンダーやノートなど、古紙100%のWWF商品として販売していたものについては、5製品中4点が不正(5製品回答有)だったそうです。

そこで、調達方法を見直し、古紙100%については、表示が信頼できるまでは使わないことにしたそうです。

また、WWFとして、古紙100%の商品として販売したり、提携した商品について、会員にお詫びをしました。

こうした一連の流れから分かるように、WWFは、古紙配合率偽装の「犠牲者」でもあり、知らないうちに「加害者」にもなってしまったのです。

その後WWFは、製紙会社と意見交換を行い、

1)信頼できる表示のしくみをつくること 
2)オフセットに取り組む以前に、再発防止の対策をとることを を要求したそうです。
 
オフセットの取り組み:実際の古紙配合率と、表示上の配合率の差分について、環境活動などを資金面で支援し、オフセット(相殺)するという考え。16社合計で10億円を拠出すると表明している。


「信頼できる表示のしくみ」は、これまでの古紙配合率表示の方法では、実現できなかったという指摘があります。なぜなら、実際の古紙配合率を知っているのは、製紙会社だけであり、利害関係のない第三者機関による検査などは一切行われていなかったからです。

エコマークを信頼して購入していた消費者は、今回の偽装で、何を買ったらいいのか分からなくなってしまいました。こうした「消費者選択の混乱」を避けるためにも、第三者機関による認証を導入するべきだと思います。

そして、古紙の偽装によって、WWFのように信頼が揺るぎ、実態調査に相当の労力をかけた会社や団体が他にもあると思うと、この問題はこのままフェードアウトしていいとは思えないのです。
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